第4回 日蓮聖人の立教開宗とは?1253年(建長5年)に始まった日蓮宗のはじまり

日蓮聖人のご生涯の中で、最も大きな節目となる出来事が「立教開宗」です。これは、日蓮聖人がご自身の信じる仏の教えを世に向けて初めて明らかにした瞬間でした。
1253年(建長5年)、日蓮聖人は清澄寺において初めて「南無妙法蓮華経」とお題目を唱え、法華経こそが人々を救う教えであると説かれました。この出来事は、後に日蓮宗のはじまりとして大切に語り継がれています。
この記事を書いた人:お坊さん(ご相談担当)
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立教開宗の内容
1253年(建長5年)4月28日、日蓮聖人はご自身が修行をしていた安房国(現在の千葉県)の清澄寺において、初めて人々の前で説法をされました。
その時に唱えられたのが、現在も日蓮宗で大切にされているお題目「南無妙法蓮華経」です。
日蓮聖人は、すべての人がこのお題目を唱えることで、仏の教えに触れ、人生の苦しみを乗り越えていくことができると説かれました。
この説法は、まさに日蓮聖人の信念を世に示す最初の一歩でした。この日をもって、日蓮宗のはじまりとされています。
清澄山の旭が森山頂の朝日に向かって宣言
立教開宗の際、日蓮聖人は清澄寺の旭が森と呼ばれる場所で、昇る太陽に向かってお題目を唱えられたと伝えられています。
その時、太陽の光がまばゆく差し込み、まるで新しい教えの始まりを照らすかのようであったと語り継がれています。
この時から「日蓮」と名乗る
立教開宗にあたって、それまでの出家名であった「是聖房蓮長(ぜしょうぼう れんちょう)」を改め、「日蓮」と名乗るようになりました。
また、この説法は当時の仏教の考え方とは異なる部分もあり、周囲の人々に大きな驚きを与えました。それほどまでに、日蓮聖人の確信と決意は強いものであったのです。
立教開宗ゆかりの地

清澄寺の旭が森
住所:千葉県鴨川市清澄322-1
清澄寺は、日蓮聖人が若き日に修行をされた寺院であり、立教開宗の舞台として知られています。境内には「旭が森」と呼ばれる場所があり、日蓮聖人が初めてお題目を唱えた地として多くの参拝者が訪れています。
まとめ
1253年(建長5年)、清澄寺での最初の説法は、日蓮聖人が長年の学びの中でたどり着いた確信を世に示した瞬間でした。
「南無妙法蓮華経」というお題目は、特別な人だけのものではなく、すべての人が仏の教えに触れるための大切な祈りの言葉として説かれました。
立教開宗は、日蓮聖人の信念の出発点であり、今日まで続く日蓮宗の歩みの始まりでもあります。次回は、この教えを広めていく中で、日蓮聖人がどのような試練に直面していくのかを見ていきたいと思います。
日蓮聖人ご一生シリーズ







資格:日蓮宗僧侶・霊断師
資格:最上稲荷修法師・霊断師










