2026-01-05

数え年って何?どういう時に使うの?


神社やお寺参拝して目につくのは厄年の年齢早見表。

そして聞き覚えのない言葉の数々・・・

最たるものは「数え年(かぞえどし)」という名の実年齢と違うものがありますね。

満年齢はご存じの通り、生まれた年を0歳として毎年1歳ずつプラスされます。

ですが、数え年は「生まれた年を1歳」と数えていき、誕生日は関係なく計算します。

数え年は、古来から「命の始まり」を大切にする日本独自の年齢の考え方で、現在も厄年や七五三など人生の節目に用いられています。

どうしてこれが神社やお寺で用いられて、現代まで残っているのでしょうか?

ということなので、今回は「数え年」の謎について、深めていきたいと思います。

この記事を書いた人:お坊さん(ご相談担当)
記事を書いた人:笠間市一心寺お坊さん>>>プロフィール
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数え年とは?

数え年は、特に厄年・七五三・還暦などの人生の節目を考える際に使われてきた、日本独自の年齢の数え方です。

生まれた年を1歳として数え、元日(1月1日)を迎えるたびに1歳ずつ年齢を加えていく数え方です。

お馴染みの満年齢の場合は、生まれた年を0歳とし、誕生日のたびに1歳ずつ増えていきます。

そのため、数え年は満年齢より1~2歳多くなることになります。

※(誕生日前は2歳プラス、誕生日後は1歳プラス)

明治時代以前は「数え年」が主流だった

日本の場合は、古来から数え年が主流でした。

ところが明治時代に入り、新しい法律を整備する中で、満年齢を採用する流れが出てきました。すぐに切り替わるわけではなく、その後、戦後ごろに完全に満年齢が使用されるようになったということです。

出典元:wikipedia-年齢計算ニ関スル法律-

0歳ではなく1歳から始まる理由とは

諸説あるみたいですけど、1番の理由として考えられるのは、母親の胎内に命が宿った時から出産までの期間(十月十日)、すでに生命として存在しているから、その期間を加算して出産時点で1歳とする考え方です。

もう一つは、小学校入学すると0年生から始まらず、「1年生」から始まることと、試験を受ける場合、0回目と数えないことなどを考えても、0から始める考え方がないからという説もあります。

明治時代以前は太陽暦ではなく、太陰暦を用いていましたから、年齢を誕生日から数えることが難しかったという解釈もあるようです。

お正月に年を取ると古来から考えた

お正月の元旦を迎えると「おめでとうございます」と皆さんもご挨拶してると思いますが、色々説がありますが、実はこれ、全員がお正月を迎えたことで一つ歳をとり、誕生日を迎えたから、みんなで祝ってきたと言われています。

では、なぜ誕生日ではなくお正月でお祝いをしたのかってことです。

お正月とは?


家族で初詣に行って、おせちを食べて、お年玉をもらったりあげたり・・・様々なお正月行事があります。

昔から日本人はお正月は「歳神様」(としがみさま)をお迎えする大切な日と考えられてます。

お正月を迎える年末に大掃除を行い、門松・しめ縄を飾り、鏡餅を用意するのは、この「歳神様」を自宅に迎え入れるための準備と考えられます。

そしてこの「歳神様」からちょうだいするのは「お年玉」です。
「年」は「年神様」、「玉」は「たましい」のことを示すといわれ、これをいただくことによりその年の1年間、生きる力をいただけるという考え方です。

こういう考え方から、お正月を全員が一斉に1歳、年を取り全員の誕生日として、また、歳神様をお迎えできたことを天下万民一同にお祝いする、とてもめでたい日なんですね。

厄年や七五三は数え年で

通常の生活では満年齢を使用しますが、
数え年を使用する場面は、お寺や神社でのお祓いや厄年などで使われます。

命の年齢ということを考えると、0歳から始まる考え方ではなく、胎内で生命が宿り、それから段々に育っていき、出産を迎えることを考えると、受胎した瞬間から現在までが本来の日数と考えられます。

魂の年齢=運勢 という解釈にも捉えられますので、古来からの数え方に準じているんです。

こんな方は数え年を意識してみてください

  • 厄年のお祓いを受けるか迷っている方
  • 七五三や年祝いを控えているご家族
  • 最近つまずきが続き、人生の節目を知りたい方

まとめ

  • 数え年は元旦で誰もが1歳年を取る
  • 誕生日前は2歳プラス、誕生日後は1歳プラスする
  • 古来から数え年が主流だった
  • 厄年や七五三は数え年で

いかがでしたでしょうか?ご理解していただけましたか?

「全部満年齢にしてほしい」「時代錯誤にも程がある」

なんて思っている方は、もしかすると納得できない話かもしれませんが、

伝統文化を守る神社やお寺は数百年以上の歴史を重んじており、

古来からの伝統を守らないといけない立場にあり、それを伝える使命もありますので、何卒ご了承とご理解いただければありがたいと思っております。

最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。

南無妙法蓮華経

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