厄除けとは?なぜお祓いをするのか|厄年・神社とお寺の違いを解説

年末年始になると、一年の無事を願って多くの人が神社やお寺を訪れます。その際、**「厄払い(やくばらい)」や「厄除け(やくよけ)」**を申し込む人もいれば、特に気にせず参拝だけで済ませる人もいます。
「そもそも厄って何?」「なぜお祓いをするの?」と疑問に思う方も多いはず。今回は、日本に古くから伝わるこの習慣の意味や、正しい向き合い方について深掘りしてご紹介します。
この記事を書いた人:お坊さん(ご相談担当)
>>>プロフィール
LINE|Instagram|X
目次
そもそも「厄」って何?
「厄(やく)」とは、人生の節目において災いやトラブルが起こりやすいとされる時期のことです。これは単なる迷信ではなく、現代においても健康状態、家庭環境、社会的な責任などが大きく変化し、心身のバランスを崩しやすい時期と重なっています。
厄年は、伝統的に**「数え年」**(生まれた時を1歳とし、元旦ごとに年を取る数え方)で計算します。
前厄・大厄・後厄について
厄年は「本厄」を中心とした前後3年間の期間を指します。
- 前厄(まえやく): 厄災の前兆が現れるとされる年。
- 本厄(ほんやく): 厄災に最も注意が必要とされる年。男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳・61歳が一般的です。
- 大厄(たいやく): 本厄の中でも特に注意が必要な年で、男性の42歳(死に)、女性の33歳(散々)がこれにあたります。
- 後厄(あとやく): 厄災が次第に薄らいでいく年。
※一般的には「本厄」と「大厄」はほぼ同じ意味で使われることが多く、
特に男性42歳・女性33歳を「大厄」と呼び、注意が必要とされています。
方位除け(ほういよけ)について
九星気学に基づき、自分の生まれ星が「中央(八方塞がり)」や「鬼門」などの悪い方位に位置する年に、その災いから身を守るために行われるご祈祷です。
星除け(ほしよけ)について
その年の「星まわり」が良くない年に、巡り合わせによる災難を避けるために祈願することを指します。
神社かお寺、どっちでお祓いすべき?

厄を避ける儀式は、神社では**「厄払い」、お寺では「厄除け」**と呼ばれますが、どちらで受けても問題ありません。それぞれの考え方には以下の違いがあります。
神社でのお祓い(厄払い)の考え方
神社では、自分についてしまった**「罪(つみ)」や「穢れ(けがれ)」**を追い払うという考え方をします。
- 目的: すでに降りかかっている悪いものを取り除く**「浄化」**の意味合いが強いです。
- 方法: 神職が「大麻(おおぬさ)」を振り、祝詞(のりと)を奏上して身を清めます。
お寺でのお祓い(厄除け)の考え方
お寺では、仏様のご加護によって災厄が寄ってこないように防ぐという考え方をします。
- 目的: 災難を未然に防ぐ**「予防」**の意味合いが強いです。
- 方法: 多くの寺院(天台宗・真言宗・修験道)では「護摩(ごま)祈祷」が行われ、聖なる炎で煩悩を焼き尽くし、願いを届けます。
神社・お寺の厄除け・お祓いが、どちらが良い・悪いではなく、ご自身が「しっくりくる」と感じる場所を選ぶことが大切です。
日蓮宗でのお祓いの考え方とは

茨城県笠間市の一心寺は日蓮宗に所属しています。その日蓮宗におけるお祓いは、法華経とお題目を唱える、独自の厳しい修行に基づいた力強いご祈祷が特徴です。
- 供養の他にご祈祷を行う: 日蓮宗では、先祖を敬う「供養」だけでなく、今を生きる人々の悩みや厄災を払うための**「ご祈祷」**も重視しています。
- 100日の荒行を修めないとご祈祷できない: 修法(お祓い)を行えるのは、日蓮宗の「壱百日の大荒行(だいあらぎょう)」という過酷な修行を成し遂げた僧侶のみです。これは11月1日から2月10日までの100日間、極限の状態で行われる世界三大荒行の一つです。
- 一心寺(茨城県笠間市)でもご祈祷できます: この厳しい荒行を修めた僧侶が在籍する一心寺では、家内安全や厄除け、病気平癒など、一人ひとりの悩みに寄り添った各種ご祈祷を受け付けています。
まとめ
厄払いや厄除けは、単に「悪いことを怖がる」ためのものではありません。人生の大きな転換期において、**「自分の生活や健康を見つめ直す良い機会」**と捉えることが大切です。
今年、厄年を迎える方も、そうでない方も、ご自身のタイミングでお祓いを受け、清々しい気持ちで新しい日々をスタートさせてみてはいかがでしょうか。







資格:日蓮宗僧侶・霊断師
資格:最上稲荷修法師・霊断師









