お庭の掃除「作務行」も修行の一つ:笠間市一心寺 住職のひとりごと

お寺の庭について
秋も深まってきて、境内の木々の彩りが綺麗になってきました。
お寺のお庭=境内(けいだい)と言いますけど、こういう綺麗なお庭を維持するのって、手間暇がかかったりするんです。
ということで、今日はお寺のお庭とお手入れのお話をお届けします。
この記事を書いた人:住職さん(ご相談担当)
>>>プロフィール
LINE|Instagram|X
新しく作る人は減っている
日本の庭園、和のテイストってなかなか最近の一般住宅では見られなくなりましたね。
田舎の家に行ったりすると、池があって灯籠があって、立派な松があったり、大きな石が飾られていたり、立派なお庭が結構見られましたけど、新しい住宅ではあまり見ませんね。
むしろ、剪定だったり、庭の手入れがかからないような簡単なお庭ばかり目立ちますようになりました。
お庭の掃除「作務行(さむぎょう)」も修行の一つ
一心寺のお庭は、普段のお掃除や簡単な剪定は住職自ら行なっています。
お坊さんは、お経を読んだり、寒い中、水を被ったりする過酷な修行をみなさんイメージされると思いますが、そんな修行の中に
「作務行(さむぎょう)」
という修行も含まれています。
作務とは、お寺の雑務を行うことや、本堂の掃除、片付け、境内の草むしりや庭木のお手入れなどなど、常にお寺全体を綺麗に保つ作業のことを言います。
イメージとしては、広くて長い廊下を雑巾掛けしたり、テレビなどのイメージで行けば、大晦日の大掃除を行なっている映像なんかが有名ですから、そんな感じです。
一心寺も、いくら田舎の小さなお寺だからとはいえ、テレビが来るほど大それたトピックスにはなりませんが、それなりに掃除をしております。
落ち葉を眺めてお掃除するタイミングを考える日々

だだっ広いお庭の小さな塵を集めて、少しずつ綺麗にしていく。気が遠くなるようなものだけど、コツコツお経を心に唱えつつ、作務行をしていく。そうすることで、心も磨いていく、そんなイメージですね。
いろんなことを頭に描きつつ、草を抜いたり、植木を剪定したり、落ち葉を集めたりしています。
秋になると、本当に落ち葉ばっかりになるんです。
「また掃除しないと!」って思って頑張らないとと思う自分と、「まだいいや」と思ってしまう億劫さとの戦いです。
住職さんのお仕事は本当に多岐にわたっておりますので、なかなかお掃除ばっかりに集中できないのが現状です。
人生相談に集中してお話を聞く毎日ですから、お掃除の時間を如何に作って、お庭を綺麗に保つか。時間管理が大事になってきます。ほんのちょっとでもいいから、作務行に費やすようにしているんです。一日10分ぐらいやったりしてます。それでも気がつくと綺麗になっているものなんです。
綺麗に保って心の癒しに
心に悩みを持った人が集まるお寺ですので、綺麗に保たれているお寺の風景を見て、少しでも癒せればと思っています。
汚い時はごめんなさい笑。その時は「住職さんは忙しいんだな」と思ってくれたら幸いです。
大したお話じゃないですが、ひとりごとですので、こんな感じで今回は以上になります。
最後までお付き合いありがとうございました。
南無妙法蓮華経



資格:日蓮宗僧侶・霊断師
資格:最上稲荷修法師・霊断師








