
皆さんは、お守りを持っていますか?神社やお寺に参拝した記念に、自分の願いを叶えるためだったり、有名な寺社を参拝したお土産として、社務所などで購入していることと思います。
通常のお守りだったら一度購入したら、カバンにぶら下げたり、カード型のお守りだったら、お財布に入れっぱなしにしたり、お参りしたけど何ヶ月も何年もそのままにしていることが多いのではないでしょうか?
倶生霊神符(お守り)のご案内です
一心寺では倶生霊神符(ぐしょうれいじんふ)という、月守りを授与しております。
いろんなお守りがありますけど、一心寺でのお守りってどう言うものなのか、徹底的にご説明しようと思います。
ということで、一心寺のお守り「倶生霊神符」について詳しくお届けしたいと思います。
この記事を書いた人:お坊さん(ご相談担当)
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目次
倶生霊神符の主な特徴
倶生霊神符は
- 毎月取り替える(お守りの色が毎月変わります)
- お守り袋に入れて肌身離さず首から下げるなどして身につける
- 宗派に関係なく持つことができる
- 毎月参拝して自身の願いを祈る
- 守っていただいた古いお守りに感謝をして返納する
- 参拝の際、気になることをご相談できる
- 定期的な参拝によって、自分の考えなどを整理できる
という特徴があります
倶生霊神符はどんなお守り?

倶生霊神符は宗派や宗旨(家の宗教)に関係なく持つことができるお守りで「ぐしょうれいじんふ」と読みます。略して霊神符れいじんふともいいます。
この霊神符は倶生霊神さま(同生天「どうしょうてん」と同名天「どうみょうてん」というお二人の神さま)が「あなたを護ります」という契りの符(あかし)です。
なぜ倶生霊神符を首から下げるのか
ここで聞きなれない神様たちのお名前が出てきました。
私たちには一生の間、身体に付き従っている神(守護神)がいます。この神を「倶生霊神ぐしょうれいじん」といいます。
この倶生霊神は、母親のお腹に宿った時、つまり受胎着床した時からご守護の神として付き従い、死後四十九日まで、ずっと両肩に宿っていると言われております。ですから、一生、わたしたちから離れることなく、自分だけの守り神としていらっしゃると言うことです。
倶生霊神の二神
- 同生天(身体を守り「福」を与える神)自分の生年月日の神
- 同名天(生活を守り「徳」を与える神)自分の姓名の神

このような身体と生活を守るお力がございます。お守りには「健康・受験・恋愛・仕事」など、特定の願いを込めたものが多くございますが、倶生霊神は基本的に自分だけを専属で守ってくださるので、どのような願いでも守ってくださいますので安心です。
※あくまでイメージとしてのイラスト画像ですので、このような姿をしていると言う学的根拠は全くございませんのでご注意ください。
倶生霊神符のご利益と日蓮宗での教え
本人だけを専属で守る倶生霊神符。具体的なご利益の一例は以下の通りです。
- 心願成就 一心に祈りを込めれば願いが叶います
- 身体健全 あなたの身体、健康を守ります
- 当病平癒 医療効果がより確実に現れます
- 商売繁盛 お店が繁盛し業運が良くなります
- 交通安全 一瞬の事故からあなたや周りの人の命を守ります
- 試験合格 気持ちが落ち着き冷静な判断で実力が発揮されます
これは一例でありますので、こちらにもないことでも、あなただけを守ってくださるありがたいお守りです。
日蓮宗における倶生霊神の教えについて
日蓮大聖人様がご在世中の今から約800年前の話、日蓮さまにとって最大のピンチは「龍口法難」でした。この法難は、日蓮さまが首切りの刑場に連行され、役人がその首を切ろうとした時、天からの光ものが出現し、その場に居合わせた役人たちは恐れ慄き、斬首を取りやめた、と言う伝説が残っております。
日蓮流罪に当れば教主釈尊は衣を以て之を覆ひたまはんか。去年九月十二日の夜中には虎口を脱れたるか。必仮心固、神守即強等とは是なり。
日蓮大聖人 真言諸宗違目(原文漢文)
必仮心固、神守即強=必ず心の固きによりて神の守りも即ち強し
と日蓮大聖人が語っておられるのが「倶生霊神」のことです。
引用のお言葉を現代語訳すると、
「日蓮が流罪になった時には教主である釈尊が衣によって覆ってくれました。それは昨年(文永8年1271年)の9月12日の夜中に龍口を逃れたことがそのことです。必ず心の固きによりて神の守りも即ち強しとの仰せはこのことなのです。」
「必仮心固、神守即強」の言葉は妙楽大師湛然(711-782)中国天台宗第六祖の言葉ですが、実は天台大師智顗(ちぎ)(538-597)の摩訶止観で倶生霊神について解説した一説を、妙楽大師が注釈されたものです。
城の主剛ければ守る者も強し城の主恇れば守る者忙る、心は是れ身の主なり同名同生の天是れ能く人を守護す心固ければ則ち強し。
天台大師智顗(ちぎ) 摩訶止観第八
城を守る大将が強ければ兵隊も強く、弱ければ兵隊も弱くなる。それと同様に同名、同生の二天はよく人を守るけど、心が強ければ強いほどその守りも強い。
これはつまり、心が強いと言うことは、信じる心が強いことで、この倶生霊神符は強いご加護、ご利益が現れると言うことになります。
先に挙げた一例もありますが、日蓮さまが命を狙われそうになった時に、守ってくださった現象があったように、人生で現れる様々な困難な時に、ご加護くださるお守りですから、常に身につけておくことが重要になるのです。
このことを解明し、日蓮大聖人さまの教えに従い、倶生霊神符と言う形にしてくださったのが、九識霊断法の創祖行道院日煌聖人です。日蓮宗霊断師会の初代の相伝宗主から現在の相伝宗主に伝えられた開眼(魂入れ)によって、一子相伝の開眼の祈りを込め、全国の日蓮宗寺院に授与された、霊験あらたかなお守りなのです。
肌身離さず身に着けて

霊神符を身に着けることを着帯といい、霊神符を着帯する人のことを聖徒といいます。そして霊神符を着帯すると不思議なご利益がいただけます。
霊神符は家にいるときも外出するときも、お守り袋に入れて首からさげるなどして、必ず身に着けてください。
仏壇や神棚に置きっぱなしにしたり、カバンに入れて持ち歩いたりしては十分なご守護はいただけません。
毎月、月初めに必ず交換を

朝一番に「今日も一日お守りください。南無妙法蓮華経」とお題目を唱えて着帯してください。そして一日の終わりには「ありがとうございました。南無妙法蓮華経」と感謝のお題目を唱えてください。そしてそれが日課となるようにご精進ください。
一心寺では運気を盛んにする「盛運祈願会」という法要を毎月行っています。盛運祈願会では約1時間、一心寺の本堂でお祈りいたします。その際に前の月の霊神符とその月の新しい霊神符を交換します。
なぜそのようなことをするのでしょうか。それは前の月、一ヵ月間のご守護に対して感謝の思いを示し、新しい力をいただき次の一ヵ月間の無事安全をお願いするからなのです。
お守りを受けたい方はお気軽にお声がけください。
倶生霊神符を受け取るまでの流れ
それでは次に、倶生霊神符をいただくためにどのような手順が必要なのか、具体的にご案内いたします。
申し込み
まずは、倶生霊神符の申し込みが必要です。どなたが身に付けるのか、何体必要なのかなどを申し込んでください。
(例)家族が4人の場合。代表者名と身につけたい人たちのお名前全員分を記入してください。
場所
一心寺にて受け取りが可能です。参拝が重要ですので、受付での受け取りではなく、本堂で参拝し受け取ることができます。ただし、遠方でどうしても参拝が叶わない場合は、郵送などでも対応しております。
日時
月が変わって1日から受け取ることができます。時間は9時から18時の間でしたら、いつでも参拝できるようにご案内いたしております。1日以外の日にちでも問題なく受け取れます。なるべく月初めに参拝されることが望ましいです。どうしても来れなくて月末になってしまう方も少なくありませんから、そうなってしまった場合でも気になさらずに参拝ください。
お守りをいただく作法

- のし袋をご用意ください(御礼・お名前を書いて)
- 志納金を三宝へ捧げてください
- 古いお守りを返納してください
- ご本尊へお線香を捧げてお祈りしましょう
- 新しいお守り(あいうえお順)を受け取ります
守っていただく大切な3つのルール

- 南無妙法蓮華経を信じて唱えてください
- 肌身離さず身につけてください
- 毎月 月初めに新しいお守りに交換してください
倶生霊神符のよくある質問
Q:ぜひ欲しいのですが、おいくらぐらいなんですか?
A:「御礼」「お布施」としていただいてますので決まっておりません。ほとんどの方は1体千円前後で包んでくださっています。それぞれの家計に合わせてお包みください。
Q:家族が4人います。お守りは全員分でもいいですか?
A:もちろんです。家族皆さんが無事に過ごせることが、いちばんの安心です。ぜひ家族の皆さん分をお願いしてください。
Q:毎月交換に行けない場合は、どうしたらいいでしょうか?
A:郵送でも対応しています。郵便番号とご住所をお知らせください。古いお守りは郵送でも返納できます。お布施は郵便払込票を同封します。
Q:お守りをいただきに行くのはいつでもよろしいですか?
A:9時から18時の間であればいつでも大丈夫です。ただし、お寺が休業日の場合もあります。公式LINEを登録のうえ、ご確認ください。
Q:入会や年会費などはかかるのでしょうか?
A:年会費は一切かかりません。信じてお守りをいただくものですから、入会や退会も自由です。
お守りを身につけるということ
日々の暮らしの中で、
心が落ち着かない時や、不安に飲み込まれそうな時があります。
そうした時、お守りを身につけるという行為は、
「ひとりではない」という想いを思い出させてくれます。
お守りは単なる物ではなく、
祈りそのものです。
身につけることで、
迷いや不安が少しずつほどけていき、
落ち着いて日常を歩んでゆく力をいただく——
そのように考えられています。
お守りを首から下げるのは、
「いつも共にいてください」という願いの形です。
肌に近いところでお守りと過ごすことで、
心が整い、進む力が育まれていきます。
毎月のお参りでお守りを受けたい方へ
一度きりではなく、
月々の暮らしの中で心を整えたいという方は、
どうぞお声がけください。
ご事情やお気持ちに合わせて、
無理のない形でご案内いたします。
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資格:日蓮宗僧侶・霊断師
資格:最上稲荷修法師・霊断師










