病気の苦しみと仏教の教え【四苦八苦(しくはっく)】

一心寺では九識霊断法による人生相談を行なっていますが、最も多い悩み相談は、実は「病気」の相談だったりします。誰でも体の調子が悪かったり、痛かったりするのは気持ちの良いものではありませんから、すぐにでも治したいものですよね。そして、病院に行っているが、なかなか治らなかったり、様々な不安を抱えている方がとても多くいらっしゃいます。
本来、病気はお医者さんの診察を受けて、しかるべき投薬や治療を行うのが当然のことですので、基本的にお医者さんにかかることをお勧めしております。そうなのですが、お寺に来て、九識霊断法で見てもらいたい気持ちになる人がとても多いのが事実です。そこには「霊的なこと」を気にする人も少なくないからなんです。
と言うことで、今回は、初期仏教の教え「四苦八苦」について、ご紹介していきたいと思います。
この記事を書いた人:住職さん(ご相談担当)
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仏教の教え「四苦八苦(しくはっく)」
仏教的には病気についてどのような教えがあるのか、初期仏教の教えではありますけど、掻い摘んでご紹介します。
インドのお釈迦さまが初めて悟りを開いたときに、お説法されたことを「初転法輪」(しょてんぼうりん)と言います。そこで説かれた教えに四諦八正道(したいはっしょうどう)というのがありますが、今回は八正道は省略して、四諦を少し説明します。
四諦(したい)
四諦とは、仏教が説く4種の基本的な真理のことです。
- 苦諦(くたい)「迷いのこの世の一切が苦であるという真理」
- 集諦(じったい)「苦の原因は喜びと貪りであり、歓喜を求める渇愛にあるとする真理」
- 滅諦(めったい)「苦の止滅についての真理であり、渇愛が完全に捨て去られた状態のこと」
- 道諦(どうたい)「苦の止滅に到る道筋についての真理(その道筋が八正道)」
この四諦の中の苦諦のなかに、四苦八苦(しくはっく)という、苦しみを8つに分類したものがあります。
四苦(生老病死)
- 生(生まれること・生きていくこと)
- 老(老いる苦しみ)
- 病(病を患ってしまう苦しみ)
- 死(いずれやってくる死の苦しみ)
八苦
- 怨憎会苦(おんぞうえく)「憎い人と会わなければならない苦しみ」
- 愛別離苦(あいべつりく)「愛する人と別れなければならない苦しみ」
- 求不得苦(ぐふとくく)「不老不死を求めても得られないこと・または物質的な欲望が満たされない苦しみ」
- 五陰盛苦(ごおんじょうく)「迷いの世界で受けるすべての苦しみ」
と、ここまでで分かったことは、仏教では生きていること、生存とこの世自体を苦しみの原因の一つとしていること、それから、苦しみの中にも四苦と言う分類があって、その中に生存していれば、病を患ってしまう苦しみがあることを説いています。つまり、生まれたからには逃れられない苦しみのひとつであるとされています。
病の苦から救う九識霊断法
病は初期仏教の四苦八苦の8つの分類の中の一つであることはわかりました。
日蓮宗の九識霊断法では、そんな様々な人生の苦しみを乗り越えるための道標として、進むべき道を指し示してくださいます。
初期仏教から今まで発展して来た仏教の教えを、法華経・お題目の祈りの力に凝縮して、生存が苦しみの世の中ですけど、生きるための救いの光となっているんです。
よく聞かれることは「霊的なこと」
体の具合が悪くなってしまい、しかも仕事もプライベートも何もかも悪くなっていった。あまりにも悪いことが立て続けに起こったので、これは何かに取り憑かれているのではないか?そう思う人も少なくないようなのです。ですから、病気になったら普通は病院へ直行ですし、どんな人でもまずは病院に行くんですけど、なかなか快方に向かわなければ、やっぱり別のことを疑ったりますよね。そう言うことがあるので、よく聞かれることが霊的なことになっていくわけです。
除霊とお祓いについてはこちらの記事を参照すると良くわかりますので、お時間がある方はどうぞ閲覧ください。
【日蓮宗の教え】除霊をご希望の方へ|五段の邪気と九識霊断法に基づく「お祓い」
まずは病気になった経緯などの聞き取りから
いきなり霊的なことから見ることもないこともないですが、やはり、病気を患っている場合もありますから、ご相談はまず手始めに、体調不良になったきっかけや、その病気になった経緯などの聞き取りから始まります。
- いつから具合が悪くなったか
- 仕事中なのか それとも自宅にいる時だったのか
- どんな症状だったのか
- 病院で診察を受けたのか 受けた場合はどのような診断だったのか
- 治療はどのような治療だったか その後の経過はどうだったか
- 体調不良についてどんな不安があるか
- 今後はこの病気をどうしたいか どう対応していきたいか
などのことを伺っていき、どう言う病気だったのかをきちんとお話しを聞いていきます。
いよいよ九識霊断法で病気の真相を
聞き取った事情に合わせて、これからの病気がどのようになっていくのか、九識霊断法にて訊ねていきます。
九識霊断法でわかること
- 今までの病気がどのようなものだったか これからの病気がどのように進んでいくのか
- これまで病気に対してどんな努力や対応をしてきたのか 精神力や体力は十分にあるのか
- 医療効果はあったのか これからの治療がどうなっていくのか
- 神仏のご加護がこれまであったのか それとも災いがあるのか 神仏に対する祈りや尊敬はどの程度行っていたのか
- このままにしておいたらどうなってしまうのか どうすべきなのか
このようなことが的確に示されます。
病気に対するなすべき努力や、行った方が良い医療行為などのご指導いたします。もし、神仏による災いがあった場合は、開運の倶生霊神符という毎月取り替えるお守りを授与して、ご供養やご祈祷(お祓い)などを行います。(倶生霊神符はどんな願いでも叶うように身につけるものですので、災いがなくても身につけることをお勧めしてます)






資格:日蓮宗僧侶・霊断師
資格:最上稲荷修法師・霊断師





